そのあと、このあと・・・
自転車でスロープを下った先には赤鬼と青鬼が待ち構えていた。私はそれを知っていた。もう何キロも前から狼煙が上がっていたからだ。フェンスの横から尻尾がはみ出して、それを見たから笑みがとまらない。私は死ぬことになっていた。槍に貫かれて死ぬことになっていた。駅の改札口を抜けるとそいつは待っている。二股の槍を構えている。赤鬼たちは素通りさせてくれそうになかった。だから私は彼らに土下座して頼むことにした。駅はもうすぐだ。
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