人生がこんなにアッケナイものだとは思わなかった。
私がずっと望んでいたものが目の前に何十枚とあった。
汲んでも汲んでも汲み尽くせないような細部にあふれた絵画。
たぶん小学生の頃からこれを欲していたはずだと思う。
国立新美術館で「エミリー・ウングワレー展」を見てきました。
もうとにかくすばらしかった、で終わらせたいところですが、だんだんと意味が
わかりかけてきたので少しだけ書きます。
私が彼女の絵を見て感じるのは圧倒的な気持ちよさです。
その気持ちの良さというのは、書や生け花のような、運動を含む
芸術と似ていますがそうとうに異なります。
書や生け花では、ワク(お手本、型)とそれをなぞる動きのずれが
気持ちよさを生みます。
ワクに寄り添ったり、はみ出したり、無視したり、それを先回りしたり。
いずれもワクとなぞり、タイプとトークンのせめぎあいがダイナミックな
気持ちよさを生んでいます。
しかし、エミリーの絵にはこのずれがないように思います。
彼女の描線はワクと同時になぞりであり、タイプであるとともにトークン
なのです。それが、落ち着いた気持ちよさを生んで居るんですよね。
この話はたぶん続きます。
6 件のコメント:
あ、これ私も見たいと思っていました。
全然知らない画家でしたが、駅のポスターの色づかいが素晴らしく良かったので。
近々行ってきます。
1traさん、超おひさしぶりです。
ぜひ行ってみてください!
図版でもじゅうぶん楽しめると思いますが、
実物はデカイのでもっと楽しめます。
私も会期中にもう一度行こうと画策して
おります。
学校にポスターが貼ってあって、興味を引いたのですが、いかんせん国立新美術館で、相性が悪い。一度、どこだか分からず諦めて帰ってきたことがあるんです。もう一度、行かれるんなら小生も誘ってやって下さい。
師匠、了解です。
ぜひ行きましょう。またメールいたします。
行ってきました.
ウングワレーごっこをして真似てみたいと思います.
yasunoriさん
楽しみにしております。
私もウングワレー風の写真を撮りたいと思うのですが、意図するほど離れていくようです・・。
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