2008年8月28日木曜日
2008年8月27日水曜日
2008年8月26日火曜日
あなぐら入道
気づいてみると家に漫画がほとんどない。どうも気楽に読むものが少ないのが困る。
単刊もの以外だとサラ・イネスの『誰も寝てはならぬ』くらいしかない。この漫画は何度読んでも効能が落ちない優れ物なんだけれど、その話はいずれ。
そんなところに、このあいだ、10年前の引っ越しでつくった段ボールからゲゲゲの鬼太郎の文庫本が出てきた。
5巻までまとめて読んでみたが、とくに気に入ったのは「あなぐら入道」という話。
プロットは以下の通り。
・やくざが、廃鉱に住む妖怪を見世物にしてひとやまあてようとたくらむ。
・最初は子分が妖怪をとらえに行くが、妖怪の術にかかって退散してくる。
・次に親分が、妖怪の術を巧みに破って捕らえることに成功する。
・そこに妖怪の危機を知った鬼太郎たちがやってくる。
・鬼太郎は、人を改心させる効果がある苔を使って親分を心変わりさせ、妖怪を解放する。
面白いと思ったのは、妖怪の記述。
そのあなぐら入道という妖怪は、
「冷たい風を吹かせ、水滴を落とす」
という術を持っている。怪光線を発したり鏡の中に出入りするわけではない。たったこれだけのことながら子分たちを退散させる。今度はそれを親分が破るのだが、これもたいしたことをするわけではない。カイロで冷たい風をしのぎ、レインコートで水滴をはじくだけ。
あなぐら入道は、ほらあなでクモを養殖して食べていたり、親分にだまされて冷蔵庫に閉じ込められたのにちっとも怒ってなかったり、ちょっとずれているけどそれが逆にリアルさを感じさせる。
知らない言語の民話を読んでいるような、不思議な感覚がここにはある。水木しげるは実際に見聞きした材料からこれを作り上げたんじゃないかという気がする。
誰かがカフカの小説を評して、異世界の視点から異世界を描いていると言っていたが、この話を読むと似たような感覚をおぼえる。
2008年8月25日月曜日
2008年8月23日土曜日
2008年8月22日金曜日
2008年8月21日木曜日
ハレルヤ
このところJeff BuckleyのHallelujahを聴いている。
12日に日航機墜落事故の慰霊祭をテレビニュースで見た。ひとりの遺族がヴァイオリンを弾いていて、どこかで聴いたことがあると思ったら、Jeff Buckleyの唯一のアルバムGraceに入っているHallelujahという曲だった。
実際にはLoenard Cohenの曲のカバーだが、本家よりも良いと思う。
その数日後に群馬県上野村(御巣鷹山がある)を通ってから毎日のように聴いている。
Graceはとてもよいアルバムなのだけれど、彼じしんの曲はどれも鋭すぎて、聴いたあとは安定した気持ちで居ることが難しい。年に一回聴けば十分だ。
だからiTunesのGraceにはレートをつけてなかったが、Hallelujahだけは三つ星をつけることにした。
2008年8月20日水曜日
2008年8月19日火曜日
2008年8月18日月曜日
2008年8月17日日曜日
2008年8月16日土曜日
EP-91
今回の代車はスターレットだった。
国際戦略車ヴィッツが出て最後になったやつ。
受け取って振り回してみると、まず動きが軽い!車検証を見ると車重900kgとなっている。軽いわけだ。
軽快な車は大好きなのでそれだけで気に入ったのだけれど、何日か乗ってみてきわめて運転しやすいことにも気づいた。
まず、油圧式パワステのフィーリングが悪くない。現代の電動式に比べると違和感が相当にない。ハンドルの支持剛性もなぜか高い。
また、車高が今主流のミニバンタイプに比べて高くなく、さらにグラスエリアが大きく
死角が少ないため運転に気を遣わない。とくにバックがしやすい。この死角の少なさというのは車庫入れのストレスをだいぶ減らしてくれるのに気づいた。
もちろん、ワインディングでアクセルを踏み込んだらどこかにすっ飛んでいきそうな接地感のなさや、ゆるく踏んでいるつもりがもう踏みしろのほとんど残っていないあぶないブレーキには20年前のテクノロジーを感じさせられるが、気に入りましたよ。EP-91。
(7/31に書いた文章ですがアップするのを忘れてました。)